松花堂昭乗研究所

記事一覧(4)

平成29年8月定例講座を開催しました

こんにちは。松花堂昭乗研究所です。8月12日(土)の午後、定例講座を開催しました。お盆ですが、庭園は開園、美術館も展覧室は閉室中ですが、施設は開館しています。定例講座は、皆さんご予定も多いのか出席者少なめとなりました。前半は、個人蔵の「二月二日付瀧本坊書状」をよみました。署名に「瀧本坊」とありましたが、必ずしも昭乗さんの書状ではないことも視野に入れてよむ必要のある書状でした。宛所はみえませんでしたが、「との様」、「蔵人」などの語から武家関係の人物が想定されました。尾張に行った折にお世話になったことが、想像される内容でした。とはいえ、宛所の人物は平生、尾張というより、男山に近いところに居るように思われる人です。書状に書かれたちょっとした言葉から、背後関係などを推測することは、一見地味ですが(実際も地味ですね)楽しいです。後半は、また別の「遠州宛式部卿書状」(個人蔵)を読みました。式部卿時代の昭乗さんが、小堀遠州に宛てた書状です。こちらもまた興味深く、たいへん勉強になる内容でした。来月の定例講座は9月9日(土)の開催となります。ちょうど、初秋の展示「八幡の焼物南山焼」の初日にあたります。おたのしみに。来月もよろしくお願いいたします。

平成29年6月定例講座を開催しました

こんにちは。松花堂昭乗研究所です。ブログの引っ越しを行いました。引っ越し作業は、敏腕Nさんにお任せしました。ありがとうございます。引き続き松花堂昭乗研究所をよろしくお願いいたします。さて、平成29年6月10日(土)の午後、6月定例講座を開催しました。前半はいつもの通り松花堂昭乗の書状をよみました。今回の書状は、2月20日付のもので「順慶老」に宛てたもの。順慶老は昭乗さんに気になる絵をみてもらった様子。絵は「寒山拾得」の二幅対。昭乗さんは、「牧谿」とまではいえませんけど、「能阿弥」風でしょうか。とはいえ、あんまりいい絵とはいえませんので、入手されないほうがいいですよ。とやんわり伝えます。どんな絵だったんでしょうね。気になるところです。 後半は、「八雲御抄」上 最終丁まで読み進めました。今回は研究生のNさんにご担当頂きました。難読箇所に悩まされながらも、ありがとうございました。これでひとまず「八雲御抄」(仮)は終了といたします。次回からは新たなテキストを取り上げてみたいと思いますので、お楽しみに。 美術館では初夏展「異国へのあこがれ」が始まりました。全体的にすっきり落ち着いた雰囲気となっております。7月2日(日)までの開催となります。お見逃しなく。来月の定例講座は、7月8日(土)となります。それではまた来月に。         

平成29年5月定例講座を開催しました

こんにちは松花堂昭乗研究所です。午前中まで久しぶりの雨模様でした。美術館では春季展も終了し、ちょっとさみしいような土曜日です。雨のあがった午後、5月の定例講座を開催しました。 前半は松花堂昭乗の書状をよみました。本日の書状は「十月廿一日」付の「式部卿」の署名のあるものです。宛所は明記されていません。先の2通の書状と同装されていた書状であることから、一連の書状と想像されます。 少し前の出来事でしょうか、先方(差出先の人物)が、男山に逗留していた様子。せっかく逗留されていたのに、昭乗さんは忙しくてゆっくり話もできなかったようです。昭乗さんは、先方に絵を描くよう依頼されている様子で、進捗について、「進んでいます」と報告しています。また、屏風のことも依頼されているようで、これはどのような用件かはっきりしませんが、「今はそんな暇がないので、すぐには無理です」と報告。そんな中、先方から「みぞれ酒」を頂いたようで、そのお礼を書き添えています。 さて、後半は引き続き「八雲御抄」を読み進めています。冬の景物が続きます。冬の季語である「網代」がでてきましたが、「網代打つは秋なり」という文言もみえます。間違いがちなので、注意しましょう、ということなのでしょう。 来月も引き続きよろしくお願いいたします。 来月の定例講座は6月10日(土)となります。